「子どもに辛い経験をしてほしくない!成功体験を積ませたい」
「子供に失敗しない子になってほしい」
このような思いから、子どもについ過干渉になってしまったり、厳しく接したり、親があれこれ先回りして子供の失敗を排除してしまうようなことが多いように感じます。
しかし、これらの行動は長い目で見ると、成功から子供を遠ざけること繋がるかも…。
私は今の時代、大人こそ、失敗への考え方を変えるべき!と思います。
成功するために、失敗は避けられません。失敗に対するネガティブな思い込みを外すことができると子供も親もラクになります!
【この記事で分かること】
失敗を歓迎すべき理由
子供に厳しくしてしまう親ほど、自分にも厳しく、自分の失敗を許せていないことが多いです。
この記事を読んで、自分と子供の失敗に寛容になれば、子育て自体がラクになります。
成功するために失敗は必要不可欠
実は、失敗をしない方法が1つだけあるのはご存知でしょうか?
それは「何もしないこと」です。
それだけ失敗するのは当たり前のことなんです。
失敗が許されない環境で生きていると、失敗しないために何も行動しない、行動できない人間になってしまいます。
挑戦をして、失敗を乗り越えることで、人は成長し、成功への道が開けます。
成功より失敗からの方が多くのことを学べる
周りの人からどれだけアドバイスや提案をされても、自分で試して実感しないと本当の意味で理解できなかった経験はありませんか?
これは子供も同じです。自分で体験することが一番の学びになります。
もちろん、子供にとって本当に危険なことは避けるべきですが、とれる範囲でリスクをとって、子供自身に挑戦させ、その結果を振り返ることが大切です。
また、成功から「なぜ成功したのか」を把握することは難しいため、実は成功から学べることは少ないのです。
もちろん成功は自信につながる為、成功体験を積むのは子供にとっても良いことですが、成功体験のみでは学びが少なく、レジリエンス(逆境からの回復力・しなやかさ)も高まりません。
人は、うまくいかなかった時こそ
- 何が足りなかったのか
- どうすれば成功できるのか
ということを真剣に考え、学んで成長することができます。
失敗を許容することで、レジリエンスや主体性が育つ
自分で考えて行動できる状態になるには。親の過干渉はNGです。
子供への過干渉は、子供を信頼していないというメッセージとして子供に伝わります。
また、失敗が許されない環境にいると、失敗を過剰に恐れるようになり、ちょっとした失敗で心が折れたり、失敗を隠すようになることも。
成功まで行きつくには、壁にぶつかっても心が折れないことが必要です。つまり、失敗を許容してレジリエンスを高めていく必要があります
失敗を恐れず、自分で挑戦できる子になるために親ができること
ここからは、失敗をポジティブにとらえて、子供のレジリエンスや行動力・挑戦力を高めるためにできることを紹介します。
こちらの内容は、親➡子供 だけでなく、親が自分自身に向けて使うことで、自分の失敗にも寛容になることができ、親自身の自己肯定感やレジリエンスの向上にもつながります。
大人の目線で失敗すると分かっていても、見守る
大人の私たちが子供の行動を見ると、非効率だったり、「もっとこうした方がいい!」と思うことは多々あるでしょう。
つい、口や手を出したくなることも多いです。
しかし、子供の成長のためには、失敗するとわかっていることでも、子供の行動を見守ってあげてください。
もちろん本当に危険なことはNGです。できる範囲、親の許せる範囲で、失敗を見守ってあげてください。
親がなんでも答えを教えるのではなく、子供自身に考えさせ、行動させましょう。その経験が子供の成長につながります。
失敗を責めずに、プロセスや挑戦を褒める
私は、あるアメリカの企業のCEOであるサラ・ブレイクリーさんのお話が大好きです。
子供のころ、私と弟に対して、父はよく「今日はどんな失敗をしたんだい?」と聞いてきた。そして、父は私たちの失敗を歓迎したの。1週間、失敗することがなければ、父はとてもがっかりしていた。私はよく「パパ! これをやってみたけど、全然できなかったよ」と話した。すると父は私にハイタッチして、「よくやったね!」と言ってくれました。
父がしてくれたことは、私の中の「失敗」という定義を変えてしまったこと。私の中で、失敗は挑戦の証で、挑戦しなければ結果は得られないということ。多くの人は失敗を恐れてリスクをとらないでしょ。ビジネスを始めなければ、創りたいアートも創ろうとしない。失敗に対する恐れは挑戦の邪魔をする。自分の中で「失敗は挑戦しないこと」と気づけば、道は開く
アメリカで大人気の下着スパンクス、創業者サラ・ブレイクリーを成功に導いたパパの言葉(Business Insider Japan)
この「失敗を歓迎する教育方針」は子供たちの失敗の概念をポジティブなものに変えています。
失敗を責めずに、むしろ挑戦したことや行動したプロセスを褒めることで、子供たちは安心して挑戦できるようになり、行動のモチベーションも上がります。
また、失敗をネガティブにとらえなくなると、レジリエンスが高まり、逆境に強く心が折れにくくなります。
まさに、自分で考えて行動できる子になる教育方針と言えるのではないでしょうか。
子供が失敗した時こそ、挑戦や頑張ったプロセスに目を向けて、褒めてあげてください。
失敗から学べるように促す
人は失敗をネガティブにとらえるほど、ストレスが増加します。
つまり、失敗した時に「失敗するなんて自分はダメなやつだ」「どうしてこんな失敗をしてしまったんだ…」と自分を責めたり、落ち込むほど、その失敗は自分にとっての強いストレスになるということ。
失敗のネガティブ感情を減らす方法の一つが、「失敗を学びに変える」ことです。
子供が失敗したり、うまくいかないことがあった時には「そこから学んだことはある?」「どうしたら次はうまくいくかな?」と失敗から学べるように声掛けをしてみてほしいです。
子供が失敗を学びの機会と思えるように、サポートしてあげてください。
失敗が許されない環境で育った私の経験談
この記事を書こうと思ったのは、私自身が失敗が許されない環境で育ち、かなり苦しんだ経験があったからです。
私の両親は失敗に厳しい人でした。
私自身もその影響を受けて失敗しないように生き、学生時代は偏差値も高い方で成績も良い人間でした。
初めて困ったのが、社会人になって入社1年目の時に任された「業務改善」の仕事でした。
入社したばかりの会社の色に染まっていない目で職場を観察し、改善できる部分を見つけて発表するというものです。
当時、何をするのが正解なのかわからず、一人で右往左往して何もできませんでした。もちろん上司にも叱られました。
こんなこともできないなんて…私はダメな人間だ、と自分を責めました。何度も家や会社のトイレで泣きました。
でも、苦しむのも当然です。仕事に「正解」なんてないのに、「正解」を必死に探していたのですから。
上司も私の考えを聞きたくて待ってくれていたのに、「ベテランの〇〇さんが~と言っていたのでこれをしようと思います」みたいなことしか言えず、「お前の意見を言え!」と何度も言われました。
今まで自分の考えよりも、「正解」を重視して失敗しないように生きてきたので、「自分の意見を言え!」の意味すら当時はよく分からなかったです。まさに自分で考えて行動する力やレジリエンスが低い状態でした。
これではだめだと思った私は、もともと興味のあった心理学などを勉強し、先輩社員にアドバイスをもらって、やっと少しずつ自分の意見を言えるようになりました。
この苦い経験から、自分の子供には、失敗を恐れず、考えて行動できる子になって欲しいと思います。
まとめ:子供の失敗を歓迎し、挑戦するサポートを!
失敗を歓迎すべき理由と、親ができるサポートを紹介しました。
この記事では子供への対応を中心に紹介しましたが、ぜひ親自身が失敗に寛容になり、子育てをラクにしたり、前向きに人生を楽しめるようになってほしいです。
親が楽しく前向きに生きていれば、子供は勝手にその姿から学んだり、プラスの影響を受けるものです。
是非、できることから試していただき、子供にも自分にも寛容に子育てをしてみてください!
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・子供の強みを知って伸ばしたい
・自分の強みを知って自分らしい子育てがしたい
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これだけ情報にあふれた社会でも、子育ての悩みを抱える人は多くいます。
それは、知識がいくらあっても、一人で変わるとことはすごく難しいからなんです。
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コメント
コメント一覧 (2件)
記事を読ませて頂きました。
失敗しやすい環境を大人が作ってあげるということに、とても共感しました。
誰でも失敗はするし、失敗から学べることも多いですよね。
私自身も、何かに挑戦する際には、子ども達に「失敗しても大丈夫なこと」「学びが得られること」などを体験として伝えていきたいと思いました。
記事に書いてあるように、今後の生活の中で、プロセスや挑戦を褒めつつ、ちゃんと失敗から学べるように見守っていこうと思います。
ありがとうございました。
りり様
コメントありがとうございます。当ブログ運営者のまなみです。
コメントを読ませていただき、記事の内容を的確にとらえて頂けたことが伝わってきて、とてもうれしく感じました。
大人が失敗をポジティブに捉えられると子供も自分から挑戦しやすくなると思います。
共感していただき、ありがとうございます。