私は適応障害になった経験があり、その時に何度も転職・退職を検討しました。
結果的には1年ほど休職して同じ職場に戻りましたが、そこまでに気持ちの変化が色々ありました。
転職・退職するなら気を付けた方がいいことがいくつもあったので、注意点をまとめました。
今の仕事と職場環境が合わず、体調不良も出てきて適応障害かもしれないので、今すぐ転職したいです…。
私も適応障害になったとき、今すぐ仕事を辞めたい!転職したい!と思っていました。でも、できればまずは休職して体調を戻すのがいいと思います。
厳しいことを言うと、適応障害になった理由によっては、退職・転職しても問題解決にならない可能性があります。
退職・転職すると新しい環境に慣れるためにまたストレスがかかります。
そのストレスに耐えるためにも、まずは休職して準備を整える方がいいと思っています。
その理由もあわせて紹介します。
転職・退職したい時の注意点
結論としては、(会社に休職できる制度があるのであれば)まずは休職して体調を治すことが最優先だと思います。
その理由は以下です。
逆に、やめたり転職してもいいと思う条件は以下です。
「とにかく今の会社から離れたい!」といった衝動的な理由で辞めることはおすすめできません。
私も休職前は「早く辞めたい!」ばかり思っていました。しかし休職して体調が回復すると、休職前の自分は冷静じゃなかったと気が付きました。
ここからは転職・退職を検討する時の注意点を詳しく解説していきます。
1.適応障害・うつ病は体調に波がある
下図は私が適応障害になった時の体調回復のイメージ図です。
私の場合は大体1カ月周期で波がありました。
こちらの図でも分かる通り、体調には波があり、波が下がった時に転職活動をしているとかなり大変です。
また、退職直後は気が張っていてそこまで体調は悪くならないのですが、1週間ほどすると一気に体調が悪化します。
私の場合は6カ月ほどは体調の波が大きかったです。病気が治らないことに焦りも感じていました。
今は体調の波との付き合い方が上手くなり、そこまで体調が悪化することはありません。
体調に波がある状態での転職活動はつらい
2.病気の間は判断力が落ちている
病気の間はネガティブ思考が強くなっていたり、判断力が落ちています。
その状態だと「とにかく今の環境から逃げる」ことしか考えられないかもしれません。
実際に私がそうでしたし、適応障害になっていた私の友人も同じことを言っていました。
しかし、私も友人も3カ月ほど休職した結果、視野を広く持ち、冷静に考えられるようになりました。
今では職場に復帰して元気に働いています。
判断力の落ちたこの時期に、退職・転職などの大きな決断はしない方がいい
3.ワーママは転職活動がやりずらい
私自身が転職活動をしてみて痛感したのは次のようなことです。
適応障害になるような人は、真面目で頑張り屋、あまり人に頼れない人が多いと思います(私もそうでした)。
そんな人が新しい職場に行くと、また頑張ろうとしてそれが新たなストレスになってしまう可能性もあります。
4.保育園に在籍できなくなる可能性がある
退職した場合、子供が保育園に通っていると在園できなくなる可能性があります。
私の住んでいる地域では、求職の場合は保育園に在園できるのは3カ月です。
転職活動は基本的に3カ月はかかるので、一度退職してしまうと保育園在園中に転職するのは難しいと思います。
私も休職中は、市の様式の診断書を主治医に書いてもらい、就労ではなく疾病を理由として、子供を保育園に在園させてもらっていました。
ここは自治体によって対応が分かれるところですので、お住いの地域の制度を調べてみることをおすすめします。
5.金銭面で不安になる
体調不良になってしまうと、「今すぐ会社から離れたい、辞めたい」と思う気持ちは分かります。
しかし、そのままの勢いで退職した場合、後で金銭面の不安を感じることがあるかもしれません。
休職中は手当て(傷病手当金)が貰えます。
そのため、焦って退職しなくても、まずは休職を検討するのが良いと思います
6.自己分析をしたうえで転職しないと同じ問題を繰り返す可能性がある
あなたは適応障害・うつになった原因を把握できていますか?
原因を把握して改善しないと、やみくもに環境を変えても問題解決にならない場合があります。
このようなことが原因の場合、職場を変えても同じことが起こる可能性が高いです。
自分の性格・特性に原因の一部があるならば、まずはそこを改善していく必要があります。
まとめ:焦らずまずは休職を検討してみてほしい
ここまでのまとめです。
適応障害・うつなどで体調が悪い場合、まずは自分の体調回復を最優先にしてほしいと思います。
そのうえで、一番安心して休める状態が、休職だと私は感じています。
休職になった場合、部署異動や業務軽減が叶う可能性もあります。
体調不良の原因が特定の社内の人物で、休職中に部署異動してもらい、復帰した人を何人か知っています。
病気になってしまい、今すぐ会社から離れたい気持ちはよく分かります。
一方で、体調不良のすべてを会社のせいにしてしまうと、根本的な解決にならないこともあります。
今の自分の状態や会社のメリットとデメリットをよく検討してから決めましょう。
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