子供の前に、まず親から自己肯定感をあげませんか?後編~自分のために今すぐできること3つ~

子供の土台になる親の自己肯定感をあげよう!というテーマで書いてきました。

今回は後編の「自分に対するプラスの感情を増やす」について書いていきます。

目次

自己肯定感が低かった私がやってきたこと

私自身、以前はとても自己肯定感が低く子供のころからずっと自分のことが嫌いでした。

自己肯定感が低いことで苦しい思いもたくさんしてきました。

でも今は、自分を愛してくれる家族ができ、自分のことを好きになれてきています。

私の意識してきたことは大きく分けると二つです

  • 自分へのマイナスの感情を減らす
  • 自分へのプラスの感情を増やす

今回は後編の「自分に対するプラスの感情を増やす」について書いていきます。

前編の「自分に対するマイナスの感情を減らす」についてはこちらから。

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自分へのプラスの感情を増やすためにできること3つ

ここからは私の経験や知識から、自分へのプラスの感情を増やすためにできることを紹介します。

紹介する内容は自分の自己肯定感をあげることに役立つのはもちろん、

子供に同じことをしてあげることで、子供の自己肯定感をあげることにもつながります

是非、参考にしてみてください。

①できたことに目を向ける(承認)

ネガティブバイアスの影響

本当は一日にいろんなことをこなしているはずなのに、

「今日は一日何もできなかった…」「仕事が進んでない…」

と思うことはありませんか?

以前の私は毎日のようにこう思っていました…。

そして

「今日一日何をやってたんだ自分は…」「時間を無駄にした…」

と自分を責めてばかりでした。

これでは自分へのマイナスな感情が募るばかりです。

できたことに目を向けるというのは、簡単なように思えて、実はできている人は非常に少ないです。

なぜなら、人間の脳はもともと、ネガティブな情報に注意を向けやすいという性質(ネガティブバイアス)があるからです。

(自然界では、ネガティブな情報に反応しやすい方が生存確率が上がるため、生き抜くためには必要なことだったのです)

つまり、できていないこと、自分に足りていないもの、不安なことばかりに気が付くのは

脳の仕組みがそうなっているからなのです。

自己肯定感をあげるためには、できていないことよりも

できたことに意識をむけ、自分で自分にどんどん加点してあげてください

継続的に成長するためにも、できたことを認める「承認」が大切

できてないことや、自分の力不足を感じるからこそ

成長出来るんじゃないの?

できたことばかりに目をむけてたら、成長出来なくなりそう…。

過去の自分はこのように考えていました。

でも実際には、継続的に行動し成長するためにこそ

できたことを認める「承認」が必要なんです。

自分が少しずつ前に進めているという感覚は、「自己肯定感」だけでなく

「自己効力感」を上げることにもつながります。

これはどちらも自信につながり、行動を続ける原動力になっていきます。

行動するための燃料のようなものですね。

できないことばかりに目を向けているのは、燃料を補給せずに走り続ける車のようなもの。

結果を出し続けられる間はいいですが、いつかどこかでガス欠を起こしてしまいます。

燃料を補給しながら、進んでいきましょう。

できたことの具体例

できたこと=成果の出たこと ではありません。

イメージしやすいように、例をいくつかあげてみました

・家族の晩御飯を作った

・洗濯した、掃除した、片づけをした

・子供の送り迎えをした

・子供と一緒に過ごす時間をとった

・子供の話を最後まで聞いた。

・仕事に行って子供のお迎えの時間までに帰ってきた。

次に言い換えのパターンです。

・今日は何もできてない

➡毎日やっている送り迎え、洗濯・料理・食器の片づけした!子供の話も7割くらいは聞いてあげれた。

・今日はあの資料仕上げたかったのに終わらなかった

➡今日は資料作り終わらなかったけど、白紙状態から大筋はつくれたな。あとは細部修正するだけだ。

・せっかくの休日だったのにほとんど寝てた…

➡とにかく寝たくなるくらい疲れてたんだな。でも今日体を休ませてあげられた。

「こんなことでいいの?」

と最初は思うかもしれません。

でも、こんなこと、じゃないんですよ。

あなたが毎日、ちゃんといろんなことをこなしているのに、そんなのできて当たり前、と

ある意味、思い込んでいるだけなんです。

家事だって、子供と一緒に過ごす時間だって、仕事に行くことだって

あなたが時間と体力を使ってしっかりやり遂げていることなのではないでしょうか。

自分のしてきたことを数えて、是非認めてあげてくださいね。

「できたこと・よかったこと」日記をつけるのもアリ

いきなりできたことに目を向けろ、と言われても、先述した脳の仕組みから、

簡単に出来るようにはならないかもしれません。

私もすぐにはできず、そのときはコーチングを受けていたので、コーチに

「前より○○ができるようになっていますね」

「○○は達成したんですね」

と言われて、初めて、

「ほんとだ…、そういわれたらできてる…。前進してるじゃん…!」

と気付くような感じでした(苦笑)

私ができたことに目を向けるためにやってよかったことの一つが

先ほど書いたコーチングを受けることなのですが、

もう一つが、日記に「今日で来たこと・今日の良かったこと」を3つ書く、ということです。

朝からの自分の行動を振り返ると、たくさんのことをこなしていますよね。

それを毎日、日記に書くことで、何ができたのか、意識できるようになってきます。

その場でできたことが思い浮かばない場合は、日記を書くなど、

一日のできたことに目を向ける時間」を作ってみてはいかがでしょうか。

②自分で自分を大切にする

私は昔、自分で自分を大切にすることに、非常に抵抗がありました。

抵抗どころか、拒絶反応に近いものを感じていたことすらあります。

それは、自己犠牲が当たり前になっていたからだと思います。

自分が親子向けのコーチングを学び、自分を大切にすることを学び

そこでやっと自分のコンディションの重要性に気が付きました。

自分を大切にすると前向きになれる

まず、自分を大切にして変わったことは、体のコンディションが良くなったことで

考え方がポジティブになったことです。

ずっと疲れている状態だと、自己肯定感を下げるループにはまりがちです。

◆人は疲れていると意志力が弱くなる。

➡意志力が弱くなると、自分のやりたいことができなくなる。

➡やりたいことができずに、自分を責める

➡自分を嫌いになる

体調がよくなると、負のループから抜け出し、何かしよう!という元気が湧いてきます。

自分を大切にすると家族のことも大切にできる

これは自分を大切にしてみて、本当に実感できることです。

自分を大切にすると、自分に余裕が生まれて、視野が広くなります

すると、今までは気がつかなかった(気が付く余裕がなかった)ことに気が付きます

  • 今日は夫がいつもより疲れてる感じがするな。休日に休む時間をとってもらおうかな
  • 今日は子供の機嫌が悪いけど、ママに甘えたいのかな?
  • 子供の様子がいつもと違うな、なにかあったのかな?

このような気づきが、家族の幸せにつながっていきます。

自分が余裕がない状態だと、本当の意味で他人を幸せにすることができない、ということが

自分を大切にすることで、実感できたように思います。

自分のコップの水を他人に分け与えるのではなく、

自分のコップの水を満たし、あふれた水が他人のコップに流れていく。

そんなイメージです。

自分を大切にすると、子供へのイライラ解消にもつながります。

良ければ、こちらの記事も参考にしてみてください。

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③自分の強みを知る

強みを知ることは自己肯定感と大きく関係しています。

強みを知らない状態を心理学ではストレングス・ブラインドネス(強みの無知)と呼び、

強みがわかっていない状態で、何かで成功したとしても、本当の自信は持てないとされています。

強みがわかっていないと、周りからの称賛だけで自分を評価していることになり

周りから称賛されなくなると、途端に自信を失うという、他人に依存した状態になるんですね。

これではもちろん、たとえ何かで成功したとしても、自己肯定感は上がってきません。

自分の強みを知り、強みを活かして挑戦していくことが、

本当の意味での自信につながります。

また、私の場合は強みを知って受け入れることで、次のようなメリットがありました。

  • 「私にも強みがあるんだ!」と思えて自分への評価があがる。
  • 「この強みを活かせば、自分には無理と思っていた○○もできるかも…?」とプラス思考に。
  • 他人と比べて自分を卑下することが激減し、自分に合ったやり方を考えるようになった。

最後の「他人と比べて自分を卑下することが激減し、自分に合ったやり方を考えるようになった。」

について補足します。

以前は

「Aさんは~ができていいな…。私は苦手だからこの仕事向いてない…」

と、よく思っていました。

しかし、強みを知ってからは、

「Aさんと私は強みが違う。

だからAさんと同じようにはできないけど、自分に合ったやり方があるはず、

私に合ったやり方を探せばいいだけだ」

と思えるようになったんです。

AさんにはAさんの強みがあって素晴らしいけど、自分にもAさんにはない強みがある。

そう思えるだけで、自己肯定感が下がりにくくなったと感じます。

強みを知るときのポイント

強みは、ただ知るだけではあまり意味がありません。

大切なのは、強みを知り、「受け入れる」ことです。

自分で「これが自分の強みなんだ!」と思えないと意味がないということです。

強みを知る、一番簡単な方法は、人に自分の強みを教えてもらうことなのですが、

せっかく強みを教えてもらえても、受け取らなければ意味がなくなります。

以前の私がまさにそうだったのですが、人から何か褒められても

(こんなのできて当たり前だ、お世辞に違いない)

(褒められても真に受けて調子に乗ったらダメだ)

と思い込み、自分の強み・いいところを、ちゃんと受け取れていなかったです。

せっかく褒めてもらったことを、自分で捨ててしまうなんてもったいなさすぎます…。

それに、褒められたことを受け取るのと、調子に乗ることは全くの別ものです。

今日から、人に何か褒めてもらったら、素直に「ありがとう」と受け取ってください!

強みの見つけ方については、また別で記事にまとめたいと思います。

まとめ:自分で自分に加点しよう

いかがだったでしょうか。

日本社会って、なんだか基本的に減点思考じゃないですか?

満点からスタートで、どれだけマイナスを減らせるか、みたいな。

他人からの評価ばかりに頼って生きていると、苦しくなる一方だと思うんです。

だからこそ、自分で「できたこと」「強み」に目を向けて、「自分を大切にする」ことで

どんどん自分に加点してあげてほしいと思います。

大丈夫。あなたは毎日のように家族のために頑張ってきたのですから。

そして、自分に加点できるようになれば、子供にも自然に加点してあげられると思うのです。

そのためにも是非、少しずつでも自分を大切にしてあげてくださいね。

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この記事を書いた人

【ライフコーチ:まなみ】
「誰もが自分らしく生きる」社会を目指してコーチとして活動中。認知行動療法・心理学や子育て・コーチングを活用。寄り添う傾聴を大切にしつつ、分析力を活かしてクライアントの気持ちや状況を整理し、問題の本質を探しあてることが得意。対処療法より原因療法。なんでも話せる無料相談会は公式LINEから。子育てに関わる大人を支援するNPO法人「こずえのつぼみ」参画。

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