怒りたいわけじゃないのに、ついつい感情的に子供に怒りすぎてしまう。
あとで冷静になって後悔したり、自己嫌悪…。もしかして私って毒親…?そんな不安が頭によぎったり…。
ついつい子供に怒りすぎてしまいます。子供に悪影響がないか心配です。
感情的になるのは、誰にでもあることです。しかし何度も繰り返していると、自分もつらくなってしまいますよね。怒ってしまった後のフォローの仕方について解説します。
感情的に怒る、というのは子育てをしていると誰にでもある経験だと思います。
子供も怒られると悲しくなったりすると思いますが、実は怒ることで一番傷ついているのは、怒った親本人だったりします。子育ては大人の思い通りにいかないことだらけ。つい怒ってしまうのも無理はありません。もし怒ってしまっても、フォローの仕方が分かっていると少し気持ちもラクになります。
子供に怒ってしまって、自分自身もつらくなってしまっている、そんなお母さん、お父さんに是非読んでいただきたいです。
【この記事でわかること】
- 子供に怒ってしまう原因は?
- 子供に怒ってしまった後のフォローの方法
子供に怒ってしまう原因は?
親が子供に怒ってしまう場面って、「子供が親の希望通りに動いてくれない時」が多いですよね。
子供が親のいうことを聞かない、して欲しくない行動をする理由は主に2つです。
1.子供は自分の世界で生きている
子供は、まだ発達途中なので、大人のような高度な考え方はできません。
子供が親の言うことを聞かなかったり、大人から見て好ましくない行動をするのは、親をバカにしたり、下に見ているというわけではなく「今それがしたいから」なんです。
親が「今こうしたい」と思っているのと同様に、子供も「今これがしたい」と思っています。
子供も親を怒らせたくてワザとやっているわけではない、という点は、できるだけ理解してあげたいところです。
2.親の気を引きたくてやっている
もう一つのパターンは、子供が親の気を引きたくて、わざと親を困らせるようなことをしている場合です。
子供にとって、親の存在は非常に重要です。まだ自分ひとりで生きていけない子供は、親に見放されると生存の危機に陥ります。その危機を避けるため、親の注目を引けていないと感じると、親が一番自分に注目してくれることをしようとします。
多くの場合、親は子供が良いことをした時よりも、悪いことをした時の方がすぐに子供のもとに駆け寄り、声をかけます。たとえ怒られるとしても、子供にとっては親の注目をひけることが何よりも重要なことなのです。
このような子供が親に注目してほしいと思っている場合は、いくら子供の行動を注意しても、あまり意味がありません。また、悪いことに対して親が反応しないようにしても、子供はさらに悪いことをするようになるだけで根本解決にはなりません。
この場合、子供は親にかまって欲しいと思っているのですから、親は子供に注目し、思いきり抱き締めて愛情表現してあげることが大切になってきます。
親自身に余裕がないことが怒りの原因であることも多い
子供に怒ってしまう原因は、親自身にあることも多いです。
同じように子供がぐずったりワガママを言う場面でも、仕事で嫌なことがあった時と、一日好きなことをしてリフレッシュした後だと、対応は変わるのではないでしょうか。
子どもに「早くしなさい!」と怒ってしまう場面でも、もしもあと30分、時間に余裕があるとしたら、きっと怒らずに別の対応ができるのではないでしょうか。
このように、子供のせいでイライラしていると思うことが、実は親の心身の余裕のなさや、時間の余裕のなさからきていることは多いです。
子育て中、親は子供を最優先にして自分のことはないがしろしがちです。
しかし、親自身が自分を大切にして、心身に少しでも余裕を持つことができれば、子供に感情的になる場面を減らすことができます。 参考記事:子育てのイライラを根本解決した2つの余裕
子供に怒りすぎてしまった時のフォロー方法
怒る・叱るときの大前提として、「3歳以下の子供は叱られても、叱られた意味を理解できない」ということは、理解しておく必要があります。
3歳以下の子供の発達段階では、怒られたことはわかっても、怒られた原因との因果関係を理解できません。そのため、いくら怒られても行動の改善ができないのです。ですので、3歳以下の子供にはしつけとしても怒る必要はありません。このことは頭に入れておいていただきたいと思います。
しかし、私もそうですが、このことを頭に入れていても、つい怒ってしまうことはあります。
3歳以下の子供でも、それ以上の年齢の子供でも、怒りすぎてしまった時の対処法は同じです。
【子供に怒りすぎてしまった時のフォローの方法】
- 怒りすぎたことを素直にあやまる
- 子供に愛情表現をする
- 子供の気持や言い分を聞いてあげる
1.怒りすぎたことを素直にあやまる
一番簡単なフォロー方法は、親が怒りすぎ過ぎてしまった、酷い言葉を言ってしまったと思うことを、そのまま素直に子供に伝えてあやまることです。
親と子供の関係は、親子である以前に「人と人との関係」です。
ここを「親だから」「子供だから」と難しく考えすぎると、判断がおかしな方向にいってしまいます。ポイントはシンプルに、子供も一人の人間として考えてあげることです。
例えば、あなたが友人と喧嘩して言いすぎてしまったと思ったら、仲直りするために一番いい方法は何でしょうか。
一番は「素直に自分から謝ること」だと思います。
そしてこれは、親子関係においても同じなんです。
親だから子供に謝ってはいけない、間違ってはいけないということはありません。むしろ子供は親との関わりの中で人間関係の作り方を学んでいきます。
子供が誰かと喧嘩をしてしまった時、素直に謝れる子になってほしいと思うのであれば、まずは自分からその見本を見せてあげられると良いと思います。
また、伝えたいことがあるのであれば、自分がしてしまったことを謝り、本当に伝えたいことはなんだったのか、どう思ったのかを冷静に子供に伝えてみましょう。
子供も、怒られるより落ち着いて話す方が親の言いたいことを理解してくれやすいです。
2.子供に愛情表現をする
素直に謝る時に、合わせてやっていただきたいことがあります。それが愛情表現です。
子供を抱きしめながら話したり、「怒ってしまったけど、あなたのことを愛しているんだよ」ということをしっかり伝えてあげて欲しいです。
子供は親から怒られたときに、「自分は愛されていないんだ」と思うことで一番落ち込んだり、不安になったり、自己肯定感が下がってしまいます。
ですので、「たとえ怒ってもあなたのことは愛している」と、しっかり伝えることは、子供の不安を和らげるうえで大切です。
怒った後すぐでなくてもいいので、気持ちが落ち着いて冷静になれたら、子供にたっぷり愛情表現をしてあげてください。
3.子供の気持や言い分を聞いてあげる
親が怒ってしまった行動について、親の思いや気持ちを伝えたら、今度は子供の気持ちや言い分も聞いてあげて欲しいです。
子供には子供なりの考えがあります。そこを親がきちんと受け止めることで、子供も親のことを信頼できたり、話しやすくなったりします。子供自身も自分の考えを話すことで気持ちが整理されます。
親が子供の気持を理解することができると、次に似たような場面になった時に、声かけを工夫することもできます。
子供の気持ちを聞く時間をしっかり持ってあげられると理想です。
親自身がイライラした原因を突き止めることも大切
怒りすぎてしまった時にフォローする方法が分かっていれば、少しは気がラクになるかもしれません。
でも、できれば怒る頻度も減らしたいですよね。そのためには親自身がイライラしたり、怒ってしまった原因を探ることも大切です。
- 疲れがたまっていた
- 時間に余裕がなかった
- 自分の気持に余裕がなかった
- 睡眠時間が足りなくてイライラしていた
こちらの記事も参考にしてください:イライラ・もやもやを学びに変える方法
原因が分かってくれば、自分のためにリフレッシュの時間を取ったり、朝のルーティンを見直したり、対策が打てるようになります。
子供を自分の思い通りに動かすというのは無理なので、子供が多少ぐずっても親がラクに対応できるような対策を考えてみてください。
怒ってしまっても大丈夫
子育ては予想できないこと、大人の思い通りにいかないことの連続です。
つい感情的に子供にぶつかってしまうのも、仕方のないことです。
一方で、怒りすぎてしまった自分を責めすぎたり、自己嫌悪に陥って子育てが楽しくなくなったり…。親自身が自分を追い込んでしまうことの方が、私は心配です。
自分を責める行為は、自分にストレスを与え、さらにイライラする原因になってしまいます。
怒りの感情が沸かない人なんていません。まずは、感情的になった自分のことを許して、感情的になっても大丈夫、と認めてあげて欲しいです。実は、自分を責めるより、自分を認めて許す方が、その後のフォローの行動につながりやすくなると、心理学の研究でもわかっているのです。
子供は基本的に親のことは大好きです。多少怒られたところで親を嫌いになんてなれないものです。
だからこそ親は、怒ってしまっても落ち込まず、後でしっかり子供にフォローしてあげてください。
まとめ:フォロー方法を覚えて少しずつ実践しよう
ここでは、子供に怒りすぎた後の、3つのフォロー方法を紹介しました。
- 怒りすぎたことを素直にあやまる
- 子供に愛情表現をする
- 子供の気持や言い分を聞いてあげる
怒りすぎたとしても、毒親ではありません。冷静になってからで大丈夫ですので、このフォロー方法を試してみてくださいね。
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