いつも笑顔の親じゃなくてもいい その理由と対処法

いつも笑顔でいなくちゃ…、でも疲れていたり、つい爆発して子供を怒鳴りつけてしまったり…。そんな葛藤を抱えている方へ。

いつも笑顔でいることができないと葛藤していた私

以前から私の中での理想の親とは「いつも笑顔で子供に接している親」でした。

そのため仕事でしんどくても、イライラすることがあっても、子供の前では笑顔でいよう、と自分をがんじがらめにしていました。

でも結局ずっと笑顔でいることはできず、ストレスをため込んだ反動でいきなり子供にキレてしまったり、プツンと糸が切れたように動けなくなることがありました…。

そして後になって、キレてしまったことに自己嫌悪…。
そんな日々を過ごしていたのです。

いつも笑顔でいる必要はない。その理由とは。

実は子供の前で親が感情を偽ったり、感情を無理に抑えたりすると、子供のコミュニケーション能力の発達に悪影響が出るという研究結果があります。

子供は私たちが思っている以上に親の些細な感情も感じ取ることができます。

イライラを抑えて無理やり笑顔でいる親を見ると、
「（ママ、イライラしてそうなのに笑顔なのはなんで？どういうこと…？）」
と、子供は自分が感じ取った親の感情と、実際の親の行動が合っていないことに混乱してしまいます。

このような経験を毎日のように繰り返してしまうと、子供は他人の表情や感情を読み取ることが苦手になってしまう可能性があるのです。

ではどうすればよいのか

今の自分の感情を子供に伝える

仕事で疲れていたり、いやなことがあってイライラしている場合は、子供にこのように伝えてみてください。

「ママ、今は仕事で疲れてイライラしちゃってるんだ。少し休んでもいいかな？」
「パパ、少し疲れちゃったからひとやすみしたいな。少し一人で遊んでてくれる？」

子供は親の感情を感じ取っていますので、自分の感じ取ったものと親の行動が合うことで納得感が出ます。

私の友人も「意外とママの感情を素直に話すとわかってくれて、子供たちだけで遊んでくれてたりする」と話していました。

もちろん、毎回これで子供が素直にママを休ませてくれるわけではないでしょう。しかし素直な気持ちや、「あなたのせいでイライラしているわけではない」ということを子供にきちんと伝えるのは大切なことだと思います。

また、ほんの5分でも横になって休んだり、深呼吸をする時間をとると、疲れやイライラも少しは落ち着いてきます。

私はいつも保育園に子供を迎えに行った後は５分～１０分の休憩タイムをとっています。
（うっかり30分くらい休んでしまうこともあります…苦笑）

それでもイライラが収まらない場合は

「数分休むだけでは全然疲れが取れない」
「毎日のようにイライラしている」

そんな風に思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
以前は私もそうでした…。

その場合はまず、自分を大切にして自分の土台を整えてみてほしいのです。

週末に自分の時間をとって好きなことをする。リフレッシュする時間をとるなど、まずはできる範囲で、自分の欲求を満たしてあげてください。

多くの親は子供や家族のためと思って、自分のことは後回しにしがちです。

しかし、自分の土台が整っておらず、不機嫌・不安定な状態だと自分も苦しく、本心から人のために行動できなくなってしまうのではないでしょうか。

自分の経験からも、これはすごく感じるところです。

遠回りのように見えて、実は一番の近道だったりします。

少しでも多くの親御さんたちに、自分自身を大切にしてほしい…と願っています。

まとめ：子供に素直に自分の気持ちを伝えてみよう

ここまでお読みいただきありがとうございます。

子供のためにも、親自身のためにも、まずは少しずつでも自分の気持ちを子供に伝えてみることから始めてみてはいかがでしょうか。

この記事が少しでも、子育てに悩むママ・パパの力になれば…と願っています。