自己肯定感の高い子に育ってほしい、自分を好きでいてほしい。
そう思うなら、まずは親のあなた自身から自己肯定感をあげる必要があるかもしれません。
そもそも自己肯定感の高い子に育ってほしいと思うのはなぜか
自己肯定感とは
自己肯定感とは、自分のあり方を積極的に評価できる感情、自らの価値や存在意義を肯定できる感情などを意味する言葉
実用日本語表現辞典
つまり、「ありのままの自分を受け入れ、価値を感じられること」と私はとらえています。
親自身が自己肯定感の低さに苦しんでいる
いろんな意見や書き込みを見ても、私はこのように感じています。
親自身が自己肯定感の低さに苦しんでいるからこそ、
自分の子供には同じように苦しんでほしくない、
子供には自己肯定感の高い子に育ってほしい 、と思っている。
気持ちはとってもわかります。私もそうだからです。
でも、子育てをしている親御さんたちって毎日すごく頑張っていると思うのです。
家族のために家事をして、子供の面倒も見て、仕事もして、
子供の将来のためにと、習い事に、宿題に、塾や受験に…
こんなに毎日頑張っているのに、自己肯定感の低い親(特にママ)が多すぎると思うのです。
私は、これがすごく悲しいことだと感じています。
子供の前に、親のあなたの自己肯定感をあげてほしい
こんなに毎日頑張っているのだから、もっと親自身も自分のことを受け入れて好きになっていいと思うんです。
それに、子供の自己肯定感をあげるには「ありのままの子供」を愛して、それを伝えることが必要ですよね?
子供のありのままを受け入れるためには、まず自分のありのままを受け入れることが大切だと思うのです。
また、子育てしていると、自分の嫌なところが子供も似ていて
自分の持っている嫌な面を子供に見ることで、子供にきつく当たってしまうという方もいます。
こういった行動の原因も
親自身が自分の嫌な部分を許せていないことにあると思うのです。
そうは言っても、いきなり「自分を好きになれ!」と言われてもできないよ…。
わかります。私もそうでした。
ここからは、ありのままの自分を受け入れていくためにできることを紹介していきます。
自分で自分を苦しめる「3つの思考」に気付いて、手放す
ありのままの自分を好きになっていくには、大きく分けて2つのことが大切と感じています。
- 自分へのマイナスの感情を減らす
- 自分へのプラスの感情を増やす
まず、前編の本記事では
自然にやってしまっている、「自分を苦しめる思考」に気づいて手放すことで
自分への「マイナスの感情」を減らしていく方法について、説明します。
①「~じゃなきゃ」「~すべき」を手放す
- 仕事の期限は絶対守らなきゃ
- 会社員として上司に言われた仕事はすべてこなすべき
- ミスしちゃいけない
- 遅刻しちゃいけない
- 親として子供を立派に育てなきゃ
- 時間があるなら休んでないで働かなきゃ
- 子供のためにも親は笑顔でいるべき
このような「~すべき」「~しなければならない」といった思考を「非合理的ビリーフ(思い込み)」と言ったりします。
人間だれしもミスはするし、期限も交渉すれば伸ばせるかもしれないし、
10分遅刻したくらいで仕事に大きな支障は出ないし、いつでも笑顔の親なんていない…。
なのに勝手に「~すべき!」「~しちゃだめ!」という思い込みをして、自分を苦しめていませんか?
このような、自分をがんじがらめにして苦しめている思考に気づき、
「本当に~しないとすべてがダメになる?」
「もし~しなかったら、どうなるの?何か重大なことが起こる?」
と自分に問いかけてみてください。
それが本当にやりたいことや、必要なことなら、やっても良いのですが、
自分で自分を追い込んでるだけの思考なら
「別に大したことないか」「毎回~じゃなくても大丈夫か」と
少しずつ手放していくことでラクになっていきます。
②完璧を手放す
①の「~すべき」にもつながることですが、私は以前、「~すべき」という思考の先に、
「仕事も完璧にこなし、他のメンバーからも尊敬されて、家では毎日家事をこなし、子供には笑顔で優しく接して子供の能力を伸ばせる(完璧な)親」
になろうとしていました。
(今思っても、そんな親いないよ、と思います…苦笑)
人は無意識に完璧を求めたり、「ゼロか100か」「できたか、できていないか」という
白黒つけたがるような思考の癖があります。
でも実際って「ゼロと100の間には99の数字がある」し、「ここまでできた、ここはできていない」
という、白黒だけじゃなく、いろんなグレーがありますよね?
今が40点、60点でもその自分を受け入れて、
1点ずつ上げていくために、何をしようか、
と考えるだけでOKです。
完璧になる必要はない、と思うことから始めましょう。
③自分を責める思考を手放す
自己肯定感が低い時、私には毎日たくさんの批判の声が聞こえていました。
- こんなこともできないなんて私はなんてダメな奴なんだ
- みんなから迷惑に思われているに違いない
- 今日起きた失敗は私のせいだ
などなど。
でも、ある時、コーチングを受けていて気付いたんです。
自分を一番批判していたのは自分だったってことに。
この批判の言葉は、自分で勝手に作り出しただけで、実際誰かに言われたことはなかったんですよね…。
他にも、会社で資料の修正箇所を指摘されただけなのに
「こんな資料も作れない私は、上司にダメな奴だと思われているに違いない」
とか、勝手に思っていました。
自分を責める声を一瞬で中和する方法
このような自分を責める思い込みは、認知行動療法の手法を使って中和することができます。
やり方は簡単で、自分を責める思考が浮かんだら、全く反対の超ポジティブな思考を考えてみる
これだけです。
先ほどの例で行くと、
(ネガティブ)「こんな資料も作れない私は、上司にダメな奴だと思われているに違いない」
➡(ポジティブ)「資料を指摘されたのは、上司が私に期待しているからだ!」
…いやいや、資料の修正指摘されたくらいで、期待されてるとか思い込み激しいでしょ…。根拠ないし
…でもそう考えると、ダメな奴だと思われている、っていうのも根拠ないな…思い込みかも?
このように、最初に浮かんだマイナス思考にプラス思考を無理やりぶつけることで
自分の視野が広がり、結局どっちも思い込みかも?と思えるようになってきます。
自分を責める声に気付いたら、無理やりポジティブな思考をぶつけて中和してみてください。
自分を責めることは、百害あって一利なし
もう一つ、注意すべきは、
自分で自分を責めたり、できなかった自分にがっかりしたりすると、
余計にやる気が下がり、行動を先送りしやすくなる、ということです。
つまり、
できないことで自分を責める ➡ やる気が下がる ➡ またできずに自分を責める…
という負のループにはまってしまうということです。
何かに失敗した時、そこから「学ぶ」ことは大切ですが
自分で自分を責めることにメリットは一切ありません。
時間がもったいないのでやめちゃいましょう。
自分を苦しめる思考を手放し、マイナスの感情を減らそう!
自分で自分を苦しめる思考に、気付くことができたでしょうか。
これらは自動思考といわれるくらい、自然に出てくる思考ではありますが、
自分が思い込んでいることに気付き、少しずつ手放していくことで私はラクになれました。
このようなマイナスの思考が強いと、いずれは自分の子供に対してもその影響が及ぶと思うのです。
まずは自分に向いているマイナスの思考に気づき、手放して
ありのままの自分を受け入れられるように、前進してもらえたら嬉しいです。
後編で、今度は「自分へのプラスの感情を増やす方法」について、書いていきたいと思います。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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