ワーママの私が体調不良から適応障害・うつになり休職するまで

ワーママの私が適応障害・うつになり休職するまで

育休復帰後、フルタイムで働いていた私は、自分が疲れと限界に気が付かず、体調不良のオンパレード。

そしてある日、眠れなくなり、流石にまずいと思って病院を受診すると、休職することに…。

この記事では下記の私の経験を書いていきます。

この記事でわかること
  • どんな流れで休職になるの?
  • 体調悪いけど、どこまで我慢したらいい?
  • 病院にいったタイミングやきっかけは?

私が休職になって気づいたことも紹介します。

休職になって気づいたこと
  • 自分の健康を軽視ていた
  • 自分の価値観をわかってなかった
  • 仕事のために身を削り、一番大切な家族にそのしわ寄せがいっていた
まなみコーチ

学生時代、ハードな体育会系の部活で生きてきた私は、まさか自分が休職になるなんて思ってもいませんでした。自分に合わない環境で無理をすると、誰でも病気になる可能性があります。

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目次

ワーママの私が体調不良から適応障害・うつになり休職するまで

【某年月】【出来事】
4月育休から復帰
7月体調不良が出始める(頭痛、めまい、風邪が治らない、等)
9月初週体調悪化(眠れない、仕事をしたくても体が動かない、等)
9月中旬メンタルクリニック受診➡診断書が出て休職に

休職前の働き方

私は、育休復帰して5か月で適応障害になりました。

勤務条件
  • ほぼリモートワーク。
  • フルタイム+朝1時間の残業+土日どちらか勤務。
  • 残業時間は月40時間前後

仕事が回らず、途中から勤務時間も増やしたため、子供が保育園にいる時間が伸びました。
その結果、子供の体調不良も増えて、月に1~2回は風邪を引き、そのたびに保育園を休むことに…。

休職前の平日スケジュール

リモート勤務中心・朝の保育園の送りは夫が担当で、時間的には厳しくない生活です。

【時間】【行動】
06:30起床
07:00朝食
08:00私の勤務開始(リモート)
08:30子供の保育園送り(夫)➡夫 出社
勤務
17:30勤務終了
18:00保育園お迎え・片付け
19:00子供と晩御飯
20:00子供見ながらできれば仕事
21:00夫帰宅➡子供お風呂
22:00私 お風呂(寝かしつけは夫)
23:00就寝

時間的にはそんなにハードじゃないけれど、心と体の余裕がどんどん失われていました

家で子供と遊んでも、家事の間も、仕事のことを考えていたり、仕事のチャットの確認・返信をする日々…。

「頭を休める時間がない」という感覚家のことをしながら仕事のことも考え、頭はマルチタスク状態でした

私の体に起きた異変

体調不良かな?と思ったこと

復帰して3か月で、体に異変が起き始めました。

自覚のあった症状
  • 一日1~3回のめまい
  • 頭痛
  • 耳鳴り
  • 風邪が治るのに1か月かかる
  • 好きなスマホゲームがつまらなく感じる

当時は、めまいも頭痛も気に留めず、仕事…。また、恐ろしいことに、無自覚の体調不良もありました。

当時、無自覚だった症状
  • 食欲不振
  • 体重減少
  • 夜中に何度も目が覚める
  • 朝の3時~5時に目が覚めて眠れない
  • 子供がかわいいと思えない

これらの症状は休職後、体調が回復してから当時を振りかえって気づいた症状です。

まなみコーチ

今思うと、本当に自分の体調をわかっていなかったし、体の大切さを甘く見すぎていました…。疲れがたまっているとすら思っていなかったです。

いきなり眠れなくなった

体調不良も気に留めず働いていましたが、ある日、急に体が悪化し、全く眠れなくなりました
ベットの上で仕事のことをぐるぐる考えていたら、外が明るくなっていたことを今も覚えています。

もともとは疲れてもたくさん寝れば回復するタイプだったので、「眠れないのはヤバい…!何かがおかしい…」とその時にやっと気が付きました。

朝起きると胃痛がひどく、動くのもやっとで、仕事できないと思って休みを取りました、

そして体調不良について調べると、適応障害の症状が多く当てはまっていると気づいたのです。

その後も少し働いた結果:体調悪化

休日を挟み、翌週から仕事を再開すると、さらに体調が悪化しました。

さらに体調悪化…
  • 仕事のことが頭から離れず、なかなか眠れない
  • 仕事でパソコンに向かうと、水中にいる時のように急に体の動きが遅くなる
  • 頭では内容が思い浮かんでいるのに、体が動かせず、メールが打てない
  • いつもは15分でできていた作業に1時間かかる
  • 仕事中に涙が出る

ここまできて、「もう限界だ…」と思いました。もはや根性や気力の問題ではなく、頭でわかっているのに体を動かすことが出来なくなっていました。

よく、うつ病経験者の本・ブログなどに、「会社に行けなくなった」と書いてあることがあります。それを読んで私は「会社に行けなくなるってどういうこと?」と思っていました。

しかし、自分がその立場になってみて初めて「会社がイヤすぎていきたくないのではなく、行きたくても体が動かなくなるんだ…」と理解できました。

退職を決意したが…

「これ以上無理をすると、育児すらできなくなってしまうかも…。」と感じ、すぐに職場から離れよう、退職しよう、と決意しました。

すぐに上司に電話。体調不良のことを話し、退職したいと伝えました。

上司の回答は「環境を整えるから、退職は少し待ってほしい。まずは少し有給で休んでみたら?」というもの。
やんわりと退職を拒否というか、先延ばしされた形でした。

休職までの経緯

メンタルクリニックを探す

退職は先延ばしになったものの、体調不良が心配になったのでメンタルクリニックの受診を決意。

適応障害を調べると「無理をするほど回復に時間がかかる」「早めに受診した方がいい」という情報が多かったこと後押しに。

メンタルクリニックを調べてわかったこと
  • 心療内科・メンタルクリニックはどこも激混み。
  • 新規患者の受付をストップしている病院もある。
  • 受診予約をしてくれるところは少ない(当日予約のみが多く、それもすぐ埋まる)

当日いきなり見てくれる病院は見つかりませんでした。受診の予約ができる病院が1か所だけあり、そこにメールして予約しました。それでも受診日は10日後でした。

メンタルクリニックを受診 ⇒ いきなり診断書が出る。

メンタルクリニックの受付は静かで、他の病院と特に変わらない印象です。

先生と20分ほど問診をすると、話してるうちに涙が出てきました。
先生から「診断書を出すので、まずはしばらく休みましょう」と言われて驚きました。

「まずは3カ月の休職が必要、と書くつもりですがいいですか?」と先生に言われ、私はとっさに「急にそんなに休めません…。せめて2カ月にしてください」といい、結局、2カ月休職するようにとの診断書を当日頂くことになりました。

先生との話はそれだけで、休職中の過ごし方も特になにも言われず、診断書と薬を1種類もらって帰りました。

その後は2週間ごとにクリニックに通うことになります。

会社との調整の末に休職スタート

診断書を貰ったことを上司に報告し、休職の調整が始まりました。

私の場合は上司が手続きをほとんどやってくれたので、私がしたことは電話で受診の結果を伝えることと、診断書の送付だけでした。

社内では他にも休職者がいたこともあってか、休職までは意外とあっという間なんだな…、と感じました。

休職にあたって1日だけ引継ぎの為に勤務しました。引継ぎも頑張りたい気持ちでしたが、体が思うように動かず、やりたいことの40%くらいしか仕上げられませんでした。

休職になってわかったこと

冒頭にこの3つを書きました。

休職になって気づいたこと
  • 自分の健康を軽視ていた
  • 自分の価値観をわかってなかった
  • 仕事のために身を削り、一番大切な家族にそのしわ寄せがいっていた

自分の健康を甘く見すぎていた

何よりも、自分の健康は大切です。特に日本のお母さんたちは、自分のことよりまず、子供・家事・仕事、と自分を後回しにする方が多いと思います。

私もまさにそうで、自分の身を削り、自己犠牲は当たり前。ちょっとした体調不良には慣れていました。

しかし、子供にとって親存在は唯一無二。仕事に代わりはいても、親の代わりはいません
だからこそ、親自身の健康をまず第一にすべきだったと感じます。

体調が良くなった今では「体調不良が出る=無理をしすぎている状態」だということがよく分かります。

まずは自分のストレスのコントロールから。ストレスに悩んでいる方はこちらの記事も参考にしてみてください

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自分の価値観を全然わかっていなかった

今まで、自分の「価値観:何を大切にして生きたいか」を深く考えたことはありませんでした。

しかし、休職を機に自己分析をやり直しました。すると、自分の大切にしている価値観がやっとわかってきました

自己分析して気づいた価値観
  • 人に寄り添い、成長をサポートすること
  • 自分自身が成長し続けること
  • 何よりも家族を大切にすること

そして自分の価値観を全然満たせていない生活をしていた、とやっと気が付いたのです。自分の価値観に沿わない行動を続けると、苦しくなります

また、私の場合は自己肯定感が低く、他人からの評価を気にしすぎていて、職場の人に見下されたり、嫌われないように、ということを何よりも気にして生きていました

しかし、人生で一番長く付き合うのは職場の上司・同僚よりも家族ですし、自分が本当に大切にしたいものも家族でした。休職してやっと、それを理解できました。

仕事のために身を削り、一番大切な家族にそのしわ寄せがいっていた

職場で残業時間が短かった私は、こなせる仕事量も一番少なかったです。その為、周りに迷惑をかけてはいけない、何とかして役に立たないと!という思いにいつも駆られていました。

そして、ワーママになって初めて、働く時間が短く、突発的や休みも多くなるワーママの肩身の狭さや苦しみを痛感しました。

日本中のワーママの皆さんに言いたい。「あなたは本当に毎日頑張っている!仕事量とか質とか関係ない!これだけ自分の思い通りにならない大変な環境で、毎日働いているだけでもすごい!

私が休職になった原因の多くは、自分が思い通りに働けない事への不甲斐なさや、社員としての務めを果たしきれない事への自責の念、責任感の強さからきていると思います。

しかし、職場を優先すればするほど、自分の一番大切な家族にそのしわ寄せがいきました。

夫や子供に怒ることが増え、家事もままならず、子供が笑っていても可愛いと思えない…。

そんな自分に、自分自身が一番、嫌気がさしていたと思います。

まとめ:まずは何より自分を大切に

体調不良を気にせず頑張る方は多いと思いますが、体は確実に疲労を抱えています

少しずつでも自分の体をいたわる時間を取り、自分を大切にしてあげてください。自分を大切にすることが家族を大切にすることに繋がります

そして、今、うつや適応障害の症状が出ていて、休職するか悩んでおられる方がいらっしゃれば、私は休職してほしいと思います。

我慢すればするほど回復が遅くなります。無理は禁物です。

私も「大したことないだろう」「すぐ治るだろう」思っていましたが、復職まで9か月かかりました。

心の病気は回復に時間がかかります。無理をするよりも早く治すべきだと私は思います。

仕事の代わりは必ずいます。あなたの会社にも退職する人はいませんか?退職者がいても会社は回っているのですから、一人抜けても職場は大丈夫です。そして人が抜けた後の仕事を何とかするのはあなたの役目ではありません。

私は休職を機に多くのことを学び、人生の見え方も良い方向に変わりました。だから今では「あの時休職してよかった」と思えています。

この記事が誰かの助けになれば幸いです。

~・~・~・~・~・~・~・

私はワーママで、仕事と子育ての両立に悩んで適応障害になり、休職になった経験があります。

働けなくなって初めて、「自分にとって本当に大切なものは何か」を考えることができました。

そして休んで回復した後、「変わりたい」と思い、認知行動療法・心理学を学び、最後にはコーチングを受けることで自分らしく生きられるようになりました。

休職前と同じ部署に復帰し、同じ仕事をしながら働くことができています。

自分の経験から、「外側の環境や社会を変えるのは難しい、でも自分の内側の思考を変えていくことで、同じ環境でも生きやすい自分に変わることはできる。」と感じます。

あなたは今どんな状況でしょうか?
・忙しすぎてもう限界…
・しんどくて何のために働いているのかわからなくなってきた
・早く退職したい。でももったいないかも…
・転職したいけど、いい転職先が見つからない
・正社員を辞めて派遣になろうかな
・毎日必死で頭はごちゃごちゃ。何とかしたい…。

そんな風に頑張りすぎてつらくなってしまっているあなたへ。

まずは私とおはなししませんか
ひとりひとり、悩みや状況は違います。
私は思考や状況を整理することが得意です。まずはお話をお聞きし、客観的に見てどういう状況なのか、悩みの根本はどこなのか、何に気を付けるべきか、私の知識と経験からお伝えすることはできます。

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この記事を書いた人

【ライフコーチ:まなみ】
「誰もが自分らしく生きる」社会を目指してコーチとして活動中。認知行動療法・心理学や子育て・コーチングを活用。寄り添う傾聴を大切にしつつ、分析力を活かしてクライアントの気持ちや状況を整理し、問題の本質を探しあてることが得意。対処療法より原因療法。なんでも話せる無料相談会は公式LINEから。子育てに関わる大人を支援するNPO法人「こずえのつぼみ」参画。

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