ワーママの私は適応障害・うつになった経験があり、その時に何度も転職・退職したいと思いました。
結果的には1年ほど休職して同じ職場に戻り、無事に働くことができています。
私自身の経験から、ワーママの適応障害・うつ・体調不良で転職・退職するなら気を付けた方がいいことがいくつもあったので、この記事にまとめました。
今の仕事と職場環境が合わず、体調不良も出てきて適応障害かもしれないので、今すぐ転職か退職したいです…
私も適応障害・うつになったとき、今すぐ退職か転職したい!と思っていました。でも、まずは休職して体調を戻すのがいいと思います。
厳しいことを言うと、適応障害・うつになった理由によっては、退職・転職しても問題解決にならない可能性があります。
考え方・思考が「自分に厳しい」「他人の期待に応えようとしすぎる」「自分の存在に価値がない(行動や結果・評価に価値がある)と思っている」ような場合、環境を変えてもまた自己犠牲で苦しくなったり、働いていない自分を許せなくなったりして、退職・転職後も悩みが消えないケースがあります。
また、ネットで「退職・転職」と検索すると、退職・転職サービスのアフィリエイト(サービスを利用してもらうことで報酬金を得る仕組み)目的で記事を書いている人も多くいます。安易に退職・転職を勧める記事も一部存在しますので注意してください。
ワーママが体調不良で転職・退職したい時の注意点
結論としては、会社に制度があるならまずは休職して体調を治すことが最優先だと思います。
その理由は以下です。
- 適応障害・うつ病は体調に波がある
- 体調不良の時は判断力が落ちている
- ワーママは転職活動しずらい
- 退職すると保育園に在籍できなくなるかも
- 退職すると金銭面で不安になる
- 自己分析をして退職・転職しないと悩みを繰り返すかも
逆に、やめたり転職してもいいと思う条件は以下です。
- 会社に休職制度がない
- 休職したとしても上司とのやり取り等で酷いストレスを感じて体調が悪化する
- 金銭面で不安がない
- 病気になった原因や自分の性格・価値観をしっかり把握できており、転職・退職することで問題解決できる
「とにかく今の会社から離れたい!」といった衝動的な理由で退職・転職することはおすすめできません。
私も休職前は「早く退職したい!転職したい!」ばかり思っていました。しかし休職して体調が回復すると、休職前の自分は冷静じゃなかったと気が付きました
ここからは転職・退職を検討する時の注意点を詳しく解説していきます。
1.適応障害・うつ病は体調に波がある
下図は私が適応障害になった時の体調回復のイメージ図です。
私の場合は大体1カ月周期で波がありました。
こちらの図でも分かる通り、体調には波があり、波が下がった時に転職活動をするのは正常な判断ができないため危険です。
また、退職直後は気が張っていてそこまで体調は悪くならないのですが、1週間ほどすると一気に体調が悪化します。
私の場合は6カ月ほどは体調の波が大きかったです。病気が治らないことに焦りも感じていました。
今は体調の波との付き合い方が上手くなり、そこまで体調が悪化することはありません。
体調に波がある状態での転職活動はつらい
2.体調不良の時は判断力が落ちている
体調不良の時はネガティブ思考が強くなっていたり、判断力が落ちています。
その状態だと「とにかく今の環境から逃げる」ことしか考えられないかもしれません。
実際に私がそうでしたし、適応障害・うつの友人も同じことを言っていました。
しかし、私も友人も3カ月ほど休職した結果、視野を広く持ち、冷静に考えられるようになりました。
今では同じ職場に復帰して元気に働いています。
断力の落ちた体調不良の時期に、退職・転職などの大きな決断はしない方がいい
3.ワーママは転職活動しずらい
私が転職活動をして痛感したのは次の4つです。
- 育児中のフルタイム勤務はしんどい
- 時短での転職もあるが、結局フルタイムの人との戦いになる
- 転職先では即戦力が求められるため、プレッシャーを感じやすい
- 転職すると有休が少なく子供の体調不良等で休みにくい
適応障害・うつになるような人は、真面目で頑張り屋、あまり人に頼れない人が多いです(私もそうでした)。
そんな人が新しい職場に行くと、また頑張ろうとしてそれが新たなストレスになるかもしれません。
4.保育園に在籍できなくなるかも
ワーママが退職した場合、子供が保育園に在園できなくなる可能性があります。
私の住んでいる地域では、求職の場合は保育園に在園できるのは3カ月です。
転職活動は基本的に3カ月はかかるので、一度退職してしまうと保育園在園中に転職するのは難しいと思います。
適応障害やうつで診断書が出る場合、主治医に診断書を書いてもらい、求職や就労ではなく、疾病を理由に在園できる場合があります。
私も休職中は、市の様式の診断書を主治医に書いてもらい、就労ではなく疾病を理由として、子供を保育園に在園させてもらっていました。
ここは自治体によって対応が分かれるところですので、お住いの地域の制度を調べてみてください。
5.金銭面で不安になる
「今すぐ退職・転職したい」と思う気持ちは分かります。
しかし、勢いで退職した場合、後で金銭面の不安を感じるかもしれません。
休職中は手当て(傷病手当金)が貰えます。
そのため、焦って退職するよりも、休職を検討するのが賢明です。
6.自己分析をしてから退職・転職しないと悩みを繰り返すかも
あなたは適応障害・うつ・体調不良になった原因を把握できていますか?
原因を把握していないと、やみくもに環境を変えても問題解決にならないかもしれません。
- 他人に頼るのが苦手で、相談できず一人で仕事を抱えこんでしまった。
- 忙しいのに仕事を断ることができずに抱えてしまった。
- 他人から強く責められたわけではないが、自分で自分を責めて苦しくなった
- 仕事のプレッシャーや周りからの期待に耐えられなかった。
- 仕事とプライベートの切り替えが上手くできなかった。
このようなことが原因の場合、職場を変えても同じことが起こる可能性が高いです。
自分の性格・特性に原因の一部があるならば、まずはそこを改善していく必要があります。
まとめ:焦らずまずは休職を検討してみてほしい
- 適応障害・うつ病は体調に波がある
- 病気の間は判断力が落ちている
- ワーママは転職活動がやりずらい
- 退職すると保育園に在籍できなくなる可能性がある
- 金銭面で不安になる
- 自己分析をしたうえで転職しないと同じ問題を繰り返す可能性がある
適応障害・うつなどで体調が悪い場合、まずは自分の体調回復を最優先にしてほしいと思います。そのうえで、一番安心して休める状態が、休職だと私は感じています。
休職になった場合、部署異動や業務軽減が叶う可能性もあります。体調不良の原因が特定の社内の人物で、休職中に部署異動してもらい、復帰した人を何人か知っています。
病気になってしまい、今すぐ会社から離れたい気持ちはよく分かります。一方で、体調不良のすべてを会社のせいにしてしまうと、根本的な解決にならないこともあります。
今の自分の状態や会社のメリットとデメリットをよく検討してから決めてほしいと思います。
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私はワーママで、仕事と子育ての両立に悩んで適応障害になり、休職になった経験があります。
働けなくなって初めて、「自分にとって本当に大切なものは何か」を考えることができました。
そして休んで回復した後、「変わりたい」と思い、認知行動療法・心理学を学び、最後にはコーチングを受けることで自分らしく生きられるようになりました。
休職前と同じ部署に復帰し、同じ仕事をしながら働くことができています。
自分の経験から、「外側の環境や社会を変えるのは難しい、でも自分の内側の思考を変えていくことで、同じ環境でも生きやすい自分に変わることはできる。」と感じます。
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